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(娘ネタ)ID:RtQ7rqIg

「あの子はあなたの娘じゃないのよ」

浩一の会社の後輩、そして元婚約者の愛美が語る。
一年前、突然現れた浩一の娘を名乗る少女・香織は自分が十三年前に別れた彼女―――詩織と浩一との間に生まれたと言った。
だが、それは間違いだった。
詩織は浩一と別れた後、強姦された。
そのときのショックが彼女の心を壊した。
その事件で身篭った子供を浩一との間にできた子供と記憶をすり替え、出産し、育てた。

「そして今に至るというわけよ」
「・・・・・・・・・」
「だからね浩一、もうあの子と暮らすのは終わりにしよ?浩一が辛くなるだけだよ」
「・・・・・・お父、さん」

そのとき扉の向こうに香織が立っていた。

「香織・・・・・・」
「ご、ごめんなさい・・・ごめんなさい・・・」
「なんで・・・香織が謝るんだよ・・・」
「だって・・・いっぱい酷いこと言って・・・で、でも、それでも優しくしてくれて・・・それでいっしょに暮らして、すごく幸せで・・・けど、ほ、本当は違ったんだ・・・血が繋がってなくて・・・・・・」

浩一は香織の言っていたことを思い出す。
詩織が早くに死んで、香織は親戚をたらい回しにされていたという。
香織は親戚から冷たい態度で接しられていた。
香織はそんな状況が耐えられず父親を探しに家を出た。

―――香織は家族が欲しかったんだ。暖かい家族が・・・
「もう・・・いっしょに暮らせ、ないん、だ・・・」
「香織」

浩一は香織をギュッと抱きしめる。

「えっ・・・」
「香織、おまえの生まれなんて関係ない。これからもずっと暮らしていけるさ。・・・おまえは俺の娘なんだ」
「お父さん・・・」

抱きしめられていた香織も浩一の腰に手を回し抱きしめる。
そのとき愛美は呆然としていた。
自分の計算―――浩一から香織を引き剥がすことができなかったから。

「ちょっと待ってよ、浩一!!!それじゃあなたは―――」
「いいんだ愛美。・・・ありがとう、本当のことを話して、俺のことを考えてくれて」
「ち、ちがっ・・・わ、わたしは―――」
「けど、血は繋がってなくても香織は俺の娘だ。だから香織が成長し大人になって結婚するまで香織を見守っていくよ」

浩一は香織を抱きしめている腕に力を込める。

そのとき愛美は見逃さなかった。
抱きしめられている香織の表情に。
口元は笑い、目には子ではなく、女の光が宿っていたことを―――
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