FC2ブログ

Entries

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
この記事に対してトラックバックを送信する(FC2ブログユーザー)
http://debumoja.blog90.fc2.com/tb.php/18-f83bc43c

-件のトラックバック

-件のコメント

コメントの投稿

投稿フォーム
投稿した内容は管理者にだけ閲覧出来ます

A bond and a bond EpisodeⅢ 「Two visitors」◆n6LQPM.CMA

EpisodeⅢ 「Two visitors」


玄関の前でインターホンを押していた睦美は上機嫌だった。

んっふふ――。今日は楽しいカレー曜日。
腕を振るって友ちゃんにカレーをご馳走しちゃおっと。
材料は既に友ちゃんが買ってあるって言ってたから問題なし。
最近すれ違いばかりだったから、これを機に更に親密な仲になっていかなきゃ。
でもその為には触れ合うのも大事だけど、敵の排除も考えとかなきゃ。
この後には二人っきりの旅行も控えてるから問題は無いだろうけど、
これ以上「アイツ」が干渉してくるようなら……。
って何やってんのよ。早く開けてよ。

ピーンポーンピーンポーンピーンポーン

すると暫くして、家の奥から何か物音が聞こえてきた。

もしかして、私が来たから慌てて部屋でも片付けてるのかしら。
ま、まさかまたエッチな本を買ってきたのかも……
先日隠してあったエッチな本を全部捨てた時、泣いてたからな……
大体本に載っていることをしたいんだったら私に言えば……がんばるから……
そのために今日は万が一のために勝負下着を着てきたんだからね。
ねえ、友ちゃん……私以外のメスに発情したら……分かってるわよね?
玄関前でブツブツ言ってたら、やっとドアが開き

「ハアハア……いらっしゃい。待った?」
「遅い!!早く家に入れてよ」
「ごめんごめん。ちょっと片付けてたから……」

玄関に入り、靴を脱ぎながら睦美が友二に向かって


「ねえ友ちゃん……何か隠しごとしてない?」

ギクッ!!

「イヤナニモカクシテナイヨ」
「…………………(じ~~~)」
「…………」
「やっぱり何か隠してる!!声が裏返ってるもん!!またエッチな本買ったね!!」
「違う違う!!そうじゃなくて……ああもう面倒くさい、こっち来い!!」
「きゃ!!引っ張らないで!!」

案内された先は台所。そこでは鍋でグツグツとカレーのルーを煮ていた。

「いや……、今日はカレー曜日初日だろ?だから記念に今日は俺が作ろうと思って……。
いきなり見せて驚かそうと思ってな。」
「……………」
「あまり美味くは出来ないかもしれないけど、愛情なら溢れるほど入ってるから
食べて……くれるか?」
「…………しい」
「え?」
「友ちゃん!!嬉しい!!!」

嬉しさのあまり友二に抱きついた睦美は

「私のために料理を作ってくれるなんて……、誤解して御免なさい」
「い、いや分かってくれればいいよ」

ふう……何とか誤魔化せたか

さて、どうやってこのピンチを切り抜けたか。遡ること数分前―――



こうなったら少々強引だけど、しょうがない。

友二は台所に行き―――

「先輩、ごめん!!」
「ん?どうした……きゃ!!」

台所で料理をしていた真紀を、友二は強引にお姫様だっこして、居間の押入れに放り込んだ。

「何するのよ!!まだ料理の途中なのに!!」
「これも無用のトラブルを避けるためです。暫くここに入ってもらえれば
後でデートでも何でもしますから」
「え?!デデ、デート!!……暫くでいいなら……」

その後、真紀の鞄や靴などを隠し、待ちくたびれていた睦美を迎えるために玄関の
ドアを開けたのであった。




「いただきま――す」
「んじゃ俺も。いただきます」

途中まで真紀が作ったカレーを友二は見よう見真似で何とか完成させた。
これが意外にも上手くいって
「美味しい!!この味が私への愛情なのね」
「ま、まあな」

先輩、ごめんなさい。勝手に先輩が作ったカレーを食べちゃって。
でもここで二人が出会うと多分、明日のワイドショーに載る事態が起きそうなんで我慢して下さい。

今睦美の背後の押入れの中に居るであろう真紀に心の中で謝っていた友二だったが、その押入れが
少しづつ開き真紀の顔が覗いていた。

殺意に満ちた表情で声を出さず、口だけ動かした。


「こ ろ し て い い ?」


「ひっ!!!」

何とか叫び声を上げるのは我慢できたが、睦美が訝しがるように

「どうしたの?変な声だして」
「なな何でもないよ、うん」
「?後に何かあるの??」
睦美が振り向くと、そこには引き戸が閉まっている押入れだけだった。

「何もないじゃない。おどかさないでよも~~」
「あ、ああ悪い……」

その後、美味しくカレーを食べて適当に談笑し、夜7時を回った頃に
帰る準備をした。
何故か膨れっ面の睦美を玄関で待っているように言った後、急いで押し入れの戸を開け

「先輩、睦美をちょっと送っていくので待ってて下さい」
「………ろす、絶対……す、私の………レー」

何か呟いていたようだったけどさして気にすることも無く、友二は
睦美を家まで送っていった。
この時、友二はまだ「真紀」という女の危険性を認識してはいなかった。
もし少しでも認識していたら絶対家に一人きりにはしなかっただろう。
事実、友二が家を出て行ってすぐ押し入れの戸が開き、真紀が出てきた。

今、真紀の行動を阻む物は何も無かった。




第三話「二人の訪問者」完
スポンサーサイト
この記事に対してトラックバックを送信する(FC2ブログユーザー)
http://debumoja.blog90.fc2.com/tb.php/18-f83bc43c

0件のトラックバック

0件のコメント

コメントの投稿

投稿フォーム
投稿した内容は管理者にだけ閲覧出来ます

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。