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A bond and a bond EpisodeⅣ 「The beginning」◆n6LQPM.CMA

EpisodeⅣ 「The beginning」


友二が家を出て暫くしてから、真紀が押入れからゆっくりと出てきた。

無表情の真紀は先ず台所に向かった。
流しに無雑作に置いてあった、先ほどまでカレーを盛っていた皿を見つめていた真紀は
その二枚の皿を手に取り、匂いを嗅ぎ始めた。

「クンクン……、すんすん……」

二枚の皿を交互に嗅ぎ分け、一枚をゴミ箱に捨て、残った一枚を舐め始めた。

友二が使った皿……

自分の顔が写るぐらいに綺麗になった皿の次は、スプーンに目を付けた。
これも二本とも嗅ぎ分けられたのか、一本をゴミ箱に捨て、残った一本をしゃぶった。

友二が舐めたスプーン……


次に真紀が向かったのは、二階。
階段を上がり、とある部屋に入った。
そこは、いかにも男の部屋らしく、雑誌や服などが散乱し、壁にはコートや制服などが
掛けられていた。
周りをざっと見渡した後、ベットに目を付けてそして

ジャンプ

ボフン!!
ベットに飛び込んだ真紀は、体全体で友二を感じていた。

ああ……これが友二の匂いね。何て心地良いのかしら……

ゴロゴロとベットの上で転がったり、深呼吸したり、ギュッと抱きしめていた時
ふとベットの脇に脱ぎ捨てられていたパジャマを見つけた。

こ、これは!!!!

素早く手にとり、早速匂いを嗅いだ。

は、はうう……す、すごい

ベットの数倍は有ろうかという濃厚な匂いに、さすがの真紀も眩暈を覚えた。
この濃厚な匂いを身体に染み付けるため、真紀は服を脱ぎ、友二のパジャマに着替えた。
ところが着替えた瞬間

ポタッ、ポタッ……

立ったままイってしまい、しかも鼻血を出してしまった。





血まみれのパジャマを脱ぎ、畳んで片付けると、他に何かないか探した。
ふと目に入ったのは、机の上に置いてあった携帯電話だった。

素早く手にとり、電話番号の登録を見てみると男友達の番号の中に
「坂奈睦美」の名があった。

…………………

無言のまま、電話番号の登録を全て消し、別の番号を登録した。

桝井真紀 090ー△△△△ー□□□□
桝井真紀 090ー△△△△ー□□□□
桝井真紀 090ー△△△△ー□□□□
桝井真紀 090ー△△△△ー□□□□
桝井真紀 090ー△△△△ー□□□□
桝井真紀 090ー△△△△ー□□□□
桝井真紀 090ー△△△△ー□□□□
桝井真紀 090ー△△△△ー□□□□
桝井真紀 090ー△△△△ー□□□□
桝井真紀 090ー△△△△ー□□□□
桝井真紀 090ー△△△△ー□□□□




もちろんメールアドレスも「桝井真紀」のみにした。

そこまでして、真紀は次に携帯の画像フォルダを開いた。

やっぱり……

そこには友二と睦美の仲睦まじい写真やデートの写真などが保存されていた。
真紀はもちろんこれらの写真も消去し、そして―――

もっと良い写真をあげるから……

自慢のロングの黒髪……
顔のどアップ……
手のひらじゃ掴みきれない胸の谷間……
スカートを上げて、露にした太股……

自分の自慢の部位を写真に収め、最後に

設定を……こうして……っと。これでOKね。
友二の喜ぶ顔が目に浮かぶわ……
すっかりご満悦の真紀は、一階に降り洗面所へ行った。
そこには一組の歯ブラシとコップがあり、真紀はそれで歯磨きをし、居間で
友二の到着を待つことにした。
でもただ座って待つのも暇なので、目に入った棚の引き出しや小物入れなどを漁って見た。
すると―――

あったあった♪

それはこの家の玄関の合鍵だろうか、小物入れに無造作に置かれていた。
何の躊躇も無くそれをポケットに仕舞い、散らかした引き出しなどを綺麗に元に戻した。
そこまでして、真紀は居間のソファーに座り、瞑想するかのように瞳を閉じた。

…………友二は……ここから……50メートル先……こっちに向かってる……

友二を感じた真紀は先ほどまでの上機嫌は消えうせ、漆黒のオーラが漂い始めていた。






「ただいま……先輩居ますか?」

睦美を送っている間、終始膨れっ面の睦美を訳が分からないまま宥めて家まで送り、
疲労困憊の表情で帰ってきた。

一体何なんだよ……、「友ちゃんのヘタレ!!意気地なし!!」なんて言われて
しまいにゃ泣かれる始末だもんな……。
こっちは先輩が凶行に走らないか心配してるのによ……。
おっと、それよりも先輩は……

真っ暗な居間の電気を付けると、何故か電気が付かなかった。

あれ?おかしいな……、電球切れちゃったかな?

だが、その時

「友二」
「うわっ!!!び、びっくりした――。驚かさないで下さいよ」

真っ暗な部屋から真紀の声が聞こえ、それと同時に部屋の電気が付いた。

「………………………」
「ど、どうしたんですか?先輩……え?ち、ちょっと」

友二の鼻先まで顔面を近づき、微笑んだ。
だが、その瞳は……怒りの炎が燃えていた

「先輩?……がはっ!!」

突然友二は腹に衝撃を覚え、体がくの字に折れ曲がった。
見ると真紀の拳が友二の下腹部にめり込んでいたのだ。

「な、何をするんで、すか先輩……」
「友二、そのお腹に入ってるのは「アイツと一緒に食べたカレー」よね。
そんな物は出しちゃいなさい」
「そんなこと言っても……」
「つべこべ言うな!!出すったら出すの!!」

二発、三発と連続して腹に拳を突き出し、暫くすると友二が口を押さえて
台所に行き

「お、おえええええぇぇぇぇぇぇ………げほっ、げほっ……」
「やっと出たわね。ごめんね友二、乱暴な真似して。これも友二の為だから。
「私が作ったカレー」を「私と一緒に」食べなきゃダメだから」
「そ、そんな無茶な……」

友二は本当は腹の痛みで食べるどころじゃなかったが、今の真紀を宥めるには食べるしかない
と思った。

考えるな俺。考えたらダメだ!!全ての思考を停止して、一つのマシーンとなれ。
ただ目の前にあるカレーをスプーンで掬い、口に入れろ。それだけだ。それだけだ。

「はい友二。い~~~っぱい食べてね♪」





第四話「発端」完
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